帰京

夕方から新宿で打ち合わせの予定が入っていたので、東京へ戻らなければならない。後ろ髪を引かれる思いだが、午後1時40分発の代行バスに乗るため駅へ向かった。
しかし、その日から代行バスの本数が増え、時間も変更になっていた。次のバスは14時45分発。1時間以上時間が開いた。

そこで、帰省すると必ず寄るラーメン店をのぞいて見ることに。営業していないのではと危惧していたが、通常通りの営業。いつもの味にありつくことができた。

駅に戻ると代行バスの利用者が改札に集合させられていた。
前日に利用し、さほど苦痛ではなかったので甘く考えていた。8割くらいの乗車率で車内もゆったり。むしろ前日よりも楽になりそうだった。
しかし、高速に乗る寸前で立ち往生。ドライバーに寄れば高速道路の近くを流れる芋川が昨夜よりの雨で警戒水位を超えているため、通行止めになったというのだ。しばし待避所で待機していたが、結局長岡駅へ戻ることに。
長岡駅へ戻ると、すでに別のルートを考えた乗客が降車しようと立ち上がった。するとJRは、もう暫く待てという。焦る乗客が結論を急かす。すると、越後湯沢までのルートは土砂崩れの危険があるため完全通行止めになったとの報せが。
そこでバスは柏崎を目指すことに。そこから電車を乗り継いで長野周りで東京へ帰れというのだ。そのルートが望ましくない者は「ここで旅行をやめて下さい」と。旅行って! 
乗客は長野周りを決意した。そこに新たな報せが。通行止めが解除になり、一転、越後湯沢を目指すことになった。短時間での情報の錯綜振りと最短のルートでいける安堵感でに思わず笑みが込み上げてきた。

しかし、定刻より1時間半ほど遅れて越後湯沢到着。しかし、駅では次の新幹線まで1時間以上待たなければならないとアナウンスしている。
地震、雨による増水、土砂崩れ。
自然が相手では誰かに不満をぶつけるわけにもいかない。
確かに地震も脅威だが、いかに時間通りに移動することが当たり前になっているかを感じさせられた2日間だった。