雨、そして・・・

翌日は夜半よりの雨が本格化。
前日食べるはずだったカレーライスを朝からパクつく。

食べ終えてかたしていると、突き上げるような衝撃、そして横揺れ、家屋全体が細かく揺さぶられる。
震度5強だというが、初体験の揺れに引きつり笑いが起き、暫く止められなかった。

地震で壊れたものは粗大ゴミ扱いにならず収集してもらえる。
倒れたタンスや書棚はどこかしら破損していて、大きな余震でもあればいつまた倒れるかわからないような状態。午前中はそれらを収集場所へ運ぶことに専念した。
いったり来たりする我らを見て、タクシードライバーが声をかけてきた。
保険会社の貸切で方々へ行っているという彼の話によれば、この近辺は被害が少ないという。
マンホールが筒ごと地面が生えたかのように突出しているところや、倒壊した家屋など、まだまだ手のつけられないような酷いところは多いらしい。
話を聞いて暗澹とした気持ちになった。